-この企画は、現在デリヘル店で活躍されている女性に、この業界で働くまでの経緯や現在のライフスタイルをインタビューする企画です。
今回お話を伺うのは、鶯谷にある「ピーチJOY♥みやこ」に在籍をしている、藤堂直美さんです。どうぞ宜しくお願いします。
はい。お願いします。
-まず、この業界に入ったきっかけは何ですか?
離婚をして、子供もまだ4歳と小さかったので、生活の為に働き始めました。
離婚する前からアパレルの仕事をしていましたが、それだけではやっていけなかったので、初めは、水商売と掛け持ちで働いていました。
でも、仕事の後にお付き合いで飲みに行ったり、綺麗に着飾らなくてはならなくて、洋服やアクセサリーなど何かとお金がかかってしまい、それで、友達と一緒に池袋の性感ヘルスで働き始めました。
-初めて風俗で働かれた時はいかがでしたか?
やっぱりドキドキしました。何も分からないまま入ったので不安もありました。
-そのドキドキや不安は、仕事をするうちに徐々に薄れていくじゃないですか?そうなるのに、きっかけとかはありましたか?
未だに好きという訳ではないけれど、ただ色々な人と沢山出逢って、色々な話が聞けることがおもしろいと思ったし、そういうところがきっかけになったかと思います。この仕事をしていなければ、絶対に会わない2人じゃないですか?歳も住むところも違うし、業種も違うし。だけど、私がそこに勤めていてそこに来てくれたお客様だから出逢うわけで。聞いたこともない話を聞けたりして、勉強になることもあるんですよ。
-そうですよね。本当に様々な人がお客様がいらっしゃいますものね。
はい。
あと、この仕事をするまで、偏見ではないけど風俗に来る男性はイヤラシイと思っていました。でもそうではないと思ったのは、こういうお店に来ているお客さんの大部分の人は、癒されに来ていると知ったからです。もちろんプレイ自体も目的だけど、プラスαで来ている人が殆どで、「人の為になっている仕事なんだ」という風に思えるようになりました。
-確かにプレイだけの仕事でなく、心のケアというか、そういう部分がありますよね。
あると思います。むしろ、それが殆どだと思います。きっと7割位はそうなんじゃないかな?
それは働いてみて初めて分かったことです。
-知られていない世界だからこそ、この仕事を知らない人には偏見がありますよね。
働いている自分達ですら、最初は分からないから偏見を持っていましたよ。水商売の時ですら、彼女や奥さんがいるのに指輪まで外しちゃって…とか思っていましたもん。(笑)
でもそれが実際に仕事をするようになって変わりましたね。
一対一の接客だから、深いところまで話せるし、男の人も、他人だから言える悩みを吐き出すことで少しは気持ちが楽になっているのかと思えるようになりました。
だからそういうのに役立てれば嬉しいと思います。
-確かにそうですね。「ありがとう」や、「嬉しい」と言われたらこっちも嬉しくなりますよね。
そうそう。そんな風に言われると良かったって感じます。
-その池袋のお店ではどの位働かれていたのですか?
1年位働いていました。お客さんも良い人だったし、働きやすいお店でしたが、その時彼氏がいたので、店長にはマスコミには出ないという約束をしていたんです。
でも勝手に出されて、彼氏にもバレテしまって…。
結局それが原因で辞めました。
-その時、修羅場とかになりませんでした?
なりましたよ!「なんでお前が働いてるの?」とか散々言われて。
そういうことで、負い目を引くのは嫌だったし、だんだんギクシャクしてきて面倒だったので、どっちも切っちゃおうと思って別れました。(笑)
-仕事も彼氏も一変に切ってしまったんですね。(笑)
はい。
その間もずっとアパレルの仕事だけはしていて、池袋のお客さんが、このお店のママと知り合いだったので、ここを紹介してくれました。
しばらく働いては辞めて、また戻って…、ということを繰り返している間にAVでもお仕事をするようになりました。
-AVの世界にはどのようにして入ったのですか?
昔から何度もスカウトはされてきているんですね。
でも今までは、声をかけられても全く話さなかったけれど、今のプロダクションにスカウトされた時は、たまたま1時間位時間があって、ブラブラしていたんです。
そんな時にスカウトされて、そのお兄さんがとても人の良さそうな感じだったの。
それで暇だったし、その場で話してしまったのね。色々と話を聞いているうちに、1回遊びに来るだけで良いから一緒に来て欲しいと言われて会社まで行くことになったの。
その時、もし怪しい所に連れてかれていたらやめていたけど、すごく大きなプロダクションで、しかも社長もマネージャーも女の人で、全てがしっかりしていたから働こうと思いました。
-そうだったんですね。
ヘルスの仕事は、それを期に辞めたんですか?
いえ、その時は、埼玉で週に3回位デリヘルの仕事をして、アパレルでも働いていました。
-3つのお仕事を掛け持ちされていたということですか?
タフですね。(笑)
よく言われます。(笑)
でもAVは毎日する仕事ではないし、アパレルもその時には人が足らない時に働く感じだったので負担にはなりませんでした。
なにより、アパレルのお仕事がすごく好きだったので働いていて楽しかったです。今はAVとデリヘルだけで働いているので特にそう思いますね。
-今現在は何をしている時が一番楽しいですか?
寝ている時ですね。(笑)
ストレス解消は色々あるけど、普段の睡眠時間が4時間位なので、寝ている時が一番幸せかな。(笑)
あとは、自分にご褒美的な感じでエステに行くのも好きだし、それからゴルフも好きです。緑って、人間の目に優しくて癒してくれるらしいから、ただ行くだけでも癒されるんです。都内だとそういう所はなかなか無いじゃない?だからたまに行くと美味しい空気をいっぱい吸ってくるんです。
ゴルフ自体はすごく疲れるけど、でも運動した後の疲れって心地良いんですよね。
最近は忙しくてなかなか行けないので、またそろそろ行きたいですね。
-良いですね。お話を伺っていたら私もゴルフを始めたくなりました。(笑)
今後の夢や目標は何かありますか?
漠然とした目標だったら、総合美容の仕事がしたいですね。
頭の天辺からつま先まで全てを綺麗にする仕事で、例えばブランドでも洋服でも全部揃えると物凄く高いでしょ?でも買うのではなく、コーディネーしたものを、その日1日全てレンタル出来るようにするというものなの。
もちろんコーディネートだけでなく、髪のセットやネイルもして、全身を綺麗にしてあげる仕事をしたいと思っています。
-すごく楽しそうなお仕事ですね。どんな風にコーディネートをして良いか分からない人でも、そこに行けば綺麗にしてくれるんですね。
アパレルで働いていた時から好きで、娘のコーディネートもずっとしていたんですね。
買い物に来るお客様の中にも、「こうすればもっと綺麗になれるのに…」と思うことが多くて、綺麗にする手助けみたいなことが出来たら良いなと思ったんです。
まだ漠然とした夢ですけど、そういうことが出来れば、結構楽しく生きれそうって考えています。
-ずっとアパレルで働いてきた藤堂さんだからこそ出来るお仕事ですね。
ところで、その娘さんは今おいくつになるのですか?
今年で21歳です。
-そんなに大きな娘さんがいるんですか?姉妹に間違えられたりしませんか?
姉妹もそうだし、友達にも間違えられますね。私の母親が娘のお母さんに間違えられたこともありますよ。(笑)
昔は授業参観なんかに行くと、必ず私が一番若くて、小学生の頃は娘に、「あまり派手な格好しないで」と言われていました。中学生、高校生くらいになったら逆に「カッコイイ格好してきて」と言われましたけど。(笑)
昔は、若いとか綺麗と周りの友達に言われるのが嫌だったみたい。
でも今では自慢になってくれているみたいで嬉しいです。
-それだと洋服やアクセサリーなども共有していたりするのではないですか?
よく私の服を着ていますね。だからクローゼットに鍵をかけているんです。そうしないと全部持っていかれて、恐ろしいくらいに汚れて戻ってきますから。(笑)
-お母さんの方がブランドものとか良い物を持っていますものね。(笑)
しかもずっとアパレルのお仕事をしていた訳だし。
そうそう。
昔から買い物に行くと、店員さんでなく私に、「どれが良いと思う?」とか聞いてきましたよ。私もしゃしゃり出て「こっちが良い!」とか選んだりして。(笑)
-なんだか楽しそうですね。
そうですね。やっぱり女同士の方がそういう面では楽しいですよね。
私は男の子を持ったことがないから分からないけど、母子家庭だったから尚更色々なことが話せるのが良かったと思います。
-娘さんからしても、お母さんだけど友達といった感覚で相談出来ますよね。
本当にそうでしたね。男の子の話ばかりですよ。(笑)
昔から彼氏を家に連れてきては、「スタイリストして、もっとイケメンにしてくれる?」なんて冗談で言ってきます。
-本当に仲が良くて羨ましいです。
では最後に、このコーナーを見ている方にメッセージやアドバイスをお願いします。
仕事が仕事なので、躊躇することとか色々あると思うけど、でも何の仕事でも、目標の為ならやっぱり信念を持ってやれば良いんじゃないかと思いますね。だから頑張って下さい。
-初めは不安でも、藤堂さんのように、色々な方と知り合って良かったと思えるかもしれませんよね。
今日は色々なお話を聞かせて下さりありがとうございました。
