狸穴 田中ようこさん
田中ようこさん狸穴
趣味:ジグゾーパズル
業界歴:3ヶ月
出勤:月20日 12:00~22:00
月収:35万円

狸穴 田中ようこさん

――この企画は、現在デリヘル店で活躍されている女性に、この業界で働くまでの経緯や現在のライフスタイルをインタビューする企画です。今回お話を伺うのは、日暮里にある「狸穴」に在籍をしている、田中さんです。どうぞ宜しくお願いします。

はい、宜しくお願いします。

――まず、デリヘル業界に入る前はどんなお仕事をしていましたか?

トルコ嬢でした。

――え?トルコ嬢って?

今のソープのことですよ!!(笑)

――なるほど!(笑)田中さんはご結婚されていたんですよね?旦那さんは田中さんが風俗で働くことに何も言わないのですか?

元々、パパとは、18歳の時に水商売で知り合って、付き合っている時にソープで働き始めたんです。その当時から、「風俗で働くな」とか、「仕事を辞めろ」といったことは一切言われたことがありません。オープンというか、パパもホストでお客様にサービスをする仕事だから、そういったことに反対する人ではなかったみたいです。

――なるほど。そもそも当時田中さんがソープで働こうと思ったのはなぜですか?

友達に誘われて興味本位…、ですね。(笑)8年位働きました。私が働いたところは高級ソープだったので、服装や接客態度、マナーやサービスがとても厳しくて、「風俗店だから怖い」というよりも、「ちゃんと覚えて、しっかり働かなくては」という気持ちの方が強かったです。その分お給料は良かったですよ。月に600万円は稼いでいました。厳しかったおかげで、風俗のノウハウも学べたし、色々と勉強になりました。

――月に600万円!?すごいですね!!

この頃はお金が有り余っていて借金とは無縁の生活をしていました。(笑)ソープで働き始めてからしばらくして結婚をしたのですが、生活のお金も、子供の養育費とか色々とあって別々だったので、稼いだ分全てを使えていました。

――お子さん??旦那さんの連れ子ですか?

いいえ。結婚当初はいなかったけど、ホストという職業柄か、いつの間にかパパのお客さんに子供が3人も出来てしまって。相手も黙って生んで途中から育児放棄をして…。出来たものは仕方がないし、3人ともパパの子だから育てることにしました。

――えぇぇ!?本当ですか?すごい話ですね。仕方がないと分かっていても、なかなか割り切れないような気がします。

普通はそうかもしれませんね。(笑)でも私の場合、お金の負担はなかったし、血が繋がっていなくてもパパの子供だから可愛くて。仕事終わりに一緒に出かけたりしました。

――話は変わりますが、高級ソープはどうして辞めたのですか?

私のお客さんで建設会社の社長さんがいたんですけど、ストーカーになってしまって。彼の家の隣に、私達夫婦専用の家を作って、「ここに住め」って言うんです。住む理由もないし断ったら、家にまで押しかけてきて、廊下の窓ガラスを破られ家の中に入ってきて…。警察を呼んでも、不法侵入扱いにしかならないからせいぜい3日間しか拘留出来ないんです。「その間に逃げてくれ。」と警察には言われ、パパは私の実家のある板橋に、私だけ知り合いがいる和歌山へ逃げました。その後も彼から逃げるために転々としていたけど、結局風俗をしていたら見つかる心配があったので、一度足を洗うことにしたんです。

――ソープをしている限りいつどこで出会うか分からないですもんね。辞めてからは平気でしたか?

夜逃げ同然で逃げ回ったので平気でした。しばらく経ってから東京に戻り、これからどうしようと考えた時、当時はまだ珍しいレンタルビデオ屋を始めました。まだお店も少なくて、「これはおもしろい!絶対当たる!」と思って始めましたが、なかなか流行らなくて、始めの頃は経営も大変でした。でもお店の前に屋台を出したり、配達を自分達でやったりして少しずつ宣伝をするようになってからは、お客さんも入るようになり、7年位続けました。でも、そのレンタルビデオ店が軌道に乗り始めたかと思ったら、「ねずみこう」に合ってしまって。(笑)

狸穴 田中ようこさん

――「ねずみこう」!?マルチ商法のですよね?

はい。中学校の同級生と久しぶりに再会して、45万円位する補正下着を紹介されました。自分の支払いをしつつ、30人ぐらいに紹介をしたけれど、なんだかんだみんな支払わなくなってしまって。ローンの返済は、紹介者が保証人になるので、全額を負担することになり、最終的には6500万円位になってしまいました。しばらくは、レンタルビデオ店のお金で返済していたけど、普通の仕事ではとてもじゃないけど返せないと思っていた時に、家のポストに「性感マッサージ」のチラシが入っていたんです。もうあのストーカー事件からも8年位経っていた時だったので、一度は足を洗ったけど、もう一度風俗で働こうと決意して1ヶ月位働きました。

狸穴 田中ようこさん

――1ヶ月しか働かなかったのですか?

はい。(笑)そのお店が、チラシを作って、自分達でポスティングをして、お客さんを呼ぶやり方で、それなら自分でやった方が早いと思い、性感マッサージのお店を作りました。

――レンタルビデオ屋の次は、性感マッサージ店を作ったのですか!?

そうなんです。私、おもしろいことがあると自分で経験してみて、それから実際にやってみるんです。(笑)そのお店のように、チラシを作って、ポスティングをして、女の子達も新宿にスカウトに行きました。(笑)

――すごい。何から何まで田中さん1人でやったのですね!

はい。結構良いお店が出来て、1番人気のある女の子は、1年先まで予約で埋まっている状態でした。3年間位は経営をしていたけど、ある日新聞で、「70代のデリヘル店」が巣鴨にあるのを見つけて。

――もしかして、またお店を作ったのですか??

はい。(笑)おもしろそうだったので、その日にお店に面接に行って、3ヶ月位働いた後に、70歳から75歳位の熟女店を作りました。

――すごい行動力ですね!なかなかそこまで踏み出せないと思います。

借金もまだあったから、その時は、「何かをやらなくては」という意識の方が強かったんです。おかげで、借金も5年位で完済出来ました。しばらくはお店で働いていたけど、5年位前かな?お客さんで知り合った人と付き合うようになって、そのお店を辞めました。

――旦那さんは、田中さんが付き合ったことを知っているのですか?

知っていますよ。しばらくは、パパと彼と2人との関係が続いていたんですけど、3年前にパパと離婚しました。彼とも結局別れてしまったんですけどね。

――離婚の原因は、そのことが原因ですか?

いいえ。パパとは兄妹みたいな関係で、お互いにいないと駄目だけど、でもいると喧嘩ばかりなんです。近くなり過ぎるというか、ある程度の距離があった方がうまく良くみたいです。だから別れてはいるけど、毎日お互いの家に行き来しています。

――今の関係がお互いにとって一番良い状態なんですね。これからの目標はありますか?

狸穴さんで素敵な彼氏に出逢えたらいいなと思います!!今は一人なので、恋人が欲しいですね!(笑)恋人募集中です!!良い人が出来たら一緒に何かおもしろいことをやってみようかと考えています。また苦労するのもいいかな?子供も欲しいかな?(笑)

――これからが楽しみですね!今日は色々なお話を聞かせて下さり、ありがとうございました。